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千葉大学看護学部|学べること・入試科目・倍率まとめ

2025.08.27

千葉大学看護学部|学べること・入試科目・倍率まとめ

千葉大学看護学部は、千葉県内でも屈指の人気を誇る学部のひとつです。高度な専門知識と臨床経験を通じて、看護師・保健師・助産師を目指すことができます。本記事では概要から入試制度まで整理し、受験生に役立つ内容をまとめました。最新の入試要項をもとに、これから受験を考える高校生や社会人の方にも役立つ内容となっています。

「チバガク」では千葉大学の学部・学科ごとの特徴をまとめ、あなたの進路選びをサポートします。

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千葉大学看護学部の概要

学部の特色と学べること

千葉大学看護学部は、地域に根ざした看護実践力と国際的な視野を持つ人材を育成することを目標に掲げています。看護の基盤となる「基礎看護学」から、地域や家庭を対象にした「地域看護学」、母子保健に関わる「助産学」、行政分野とつながる「保健学」まで、幅広い専門教育が行われます。

カリキュラムは講義と演習に加えて、病院や地域での臨地実習が豊富に組み込まれているのが特徴です。附属病院などで臨地実習を行い、患者ケアを通じて実践力を養います。

また、近年注目される「多職種連携教育」にも力を入れており、医学部や薬学部などの学生と協働して学ぶ機会があります。これにより、医療チームの一員としての視野やコミュニケーション能力を早期から養うことができます。

さらに、卒業時には看護師国家試験の受験資格を得られるほか、必要な単位を修得することで保健師や助産師の受験資格も取得可能です。大学院へ進学し、専門看護師や研究者を目指す道も開かれています。こうした教育体制によって、学生は臨床・地域・国際と多様なフィールドで活躍できるスキルを身につけられます。

千葉大学看護学部は、全国的に見ても入試難易度が高く、国立大学の看護学部の中ではトップクラスに位置づけられます。特に理科と英語の比重が大きい二次試験は高い学力を求められるため、難関学部として知られています。

その背景には長い歴史があります。前身は1949年設立の千葉大学医学部附属看護学校(旧制厚生女学部)にさかのぼり、1975年には国立大学として初めて独立した看護学部が千葉大学に設置されました。以来、地域医療に根ざしつつ国際的な視野を持つ看護専門職の育成を担い、日本の看護教育を先導してきました。

募集人数と入試方式の全体像

千葉大学看護学部の募集人数は例年およそ49名程度です。その内訳は一般選抜が中心ですが、学校推薦型選抜、社会人選抜、さらに三年次編入学といった多様な入試方式が設けられています。

一般選抜は共通テストと個別学力試験の両方で評価される伝統的な方式で、募集定員の大部分を占めます。一方、学校推薦型では調査書や評定平均に加え、小論文や面接を通じて受験生の適性を確認。社会人選抜は医療系の実務経験者を対象に、小論文と面接で選抜されます。さらに、看護系短大や専門学校卒業者を対象とした三年次編入制度も用意されており、多様なバックグラウンドを持つ学生が集まるのも特徴のひとつです。

卒業後の進路と国家試験合格率

年度 看護師(本学/全国) 保健師(本学/全国) 助産師(本学/全国)
令和6年度 98.7%/95.9% 100%/96.4% 100%/99.3%
令和5年度 98.7%/87.8% 98.6%/95.7% 100%/98.8%
令和4年度 98.7%/95.5% 98.7%/96.8% 100%/95.9%
令和3年度 100%/96.5% 92.7%/93.0% 100%/99.7%

看護師国家試験の合格率は例年全国平均を上回り、教育と支援体制の充実ぶりが表れています。主な就職先は千葉大学医学部附属病院をはじめ、千葉県がんセンター、成田赤十字病院などの基幹病院や東京大学医学部附属病院など国内有数の医療機関、自治体の保健師職としての採用です。また大学院に進学し、専門看護師や研究者を目指す道も開かれており、国家試験合格率・就職実績・進学機会の三拍子がそろっています。

千葉大学看護学部の入試方式まとめ

千葉大学看護学部では、多様なバックグラウンドを持つ学生が学べるように、複数の入試方式が設けられています。

一般選抜(前期日程)

もっとも受験者数が多いのが一般選抜(前期日程)です。出願には大学入学共通テストの受験が必須で、試験は共通テストと個別学力試験の結果を総合して評価されます。個別学力試験では理科2科目と英語に加え、面接が課されるのが特徴です。受験生の基礎学力だけでなく、看護師としての適性や意欲を確認する試験設計になっています。

学校推薦型選抜

高校での学習成果や人物面を重視するのが学校推薦型選抜です。出願には評定平均が一定以上であることが条件とされ、さらに看護師を志望する強い動機や、地域医療への関心などの人物要件も重視されます。

出願時には調査書や推薦書の提出が必要で、これまでの学習態度や課外活動、地域貢献の実績などが評価対象となります。

入試内容は小論文と面接が中心です。小論文では傾向として医療・看護・福祉分野に関連する社会問題や倫理的課題に関する出題が多く、論理的に自分の考えを表現できるかが問われます。面接では人柄・協調性・将来像に焦点を当て、学力だけでは測れない適性を丁寧に確認するのが特徴です。

社会人選抜

すでに社会での実務経験を持つ人を対象とするのが社会人選抜です。看護や医療分野に関連した経験が出願条件として求められることが多く、小論文と面接によって志望動機や経験をどのように学びに生かせるかが問われます。社会人ならではの視点や実践力を評価する入試方式であり、多様な人材が学部に集まる背景になっています。

三年次編入学

看護系の短期大学や専門学校を卒業した人が対象となるのが三年次編入学です。専門的な学習をすでに修了した学生が、千葉大学でさらに高度な教育を受けられるように設けられています。選抜方法は専門科目試験と面接で、実践的知識や学習意欲が重視されます。編入後は3年次からスタートするため、即戦力としての成長が期待される仕組みです。

千葉大学看護学部の入試科目・配点と過去問傾向

千葉大学看護学部の一般選抜(前期日程)は、共通テスト+個別学力試験(2次試験)の合計点で合否が判定されます。配点のバランスを把握することは、受験対策の第一歩です。以下にそれぞれの科目と配点を整理しました。

教科 配点 特筆事項
国語 100点 現代文・古文・漢文から出題。読解力重視。
数学(I・A + II・BC) 100点 計算力と論理力を問う。
外国語(英語:リーディング+リスニング) 100点(リスニング20点) 総合的な英語力が必要。
地歴公民(1科目) 50点 得意科目を選択可能。配点は小さいが差がつく場合あり。
理科(専門2科目) 100点 化学+生物などの組み合わせが一般的。
情報 25点 新設科目。基本的な情報リテラシーを問う。
合計 475点 幅広い科目に対応が必要。穴を作らない対策が重要。

国語・数学・英語の主要3科目に比重が置かれており、加えて理科や社会科目も必要になります。「情報25点」も合否に影響し得るため、全体をバランスよく対策することが大切です。

個別試験(2次試験)の科目・配点

2次試験では、専門科目の理解度と論理的思考力が大きく問われます。千葉大学看護学部の個別試験は以下のように設定されています。

教科 配点 特筆事項
理科(化学・生物など2科目) 500点 最重要。医学・看護に直結する内容で高難度。
英語(筆記試験) 300点 長文読解・記述中心。論理的な表現力が問われる。
面接 100点 看護師としての適性や人柄を評価。準備必須。
合計 900点

・理科は「生物」では遺伝や細胞分野、「化学」では有機化学・無機化学の典型問題が多く出題されています。暗記だけでなく、グラフや実験結果を読み解く応用力が必要です。

・英語は医療や科学関連の長文が扱われることが多く、読解力だけでなく要約力・記述力を問う傾向が強いです。英作文問題も頻出で、論理的に意見をまとめる練習が有効です。

・面接では志望理由や将来像に加え、看護職の社会的役割に関する質問(少子高齢化や地域医療など)が出されることがあります。知識と人柄の両面を準備しておくことが重要です。

理科500点・英語300点が合否の軸で、両科目の対策が最重要です。さらに、面接が100点あるため、人物評価も無視できません。

千葉大学看護学部の倍率・入試難易度

千葉大学看護学部の入試難易度を把握するうえで、もっとも参考になるのが倍率の推移です。以下は2022年度から2025年度にかけての、一般選抜・学校推薦型選抜・社会人選抜の倍率をまとめたものです。

年度 一般選抜(前期) 学校推薦型選抜 社会人選抜
2025年(令和7年度) 3.9倍 2.6倍 0.3倍
2024年(令和6年度) 3.1倍 2.6倍 0.4倍
2023年(令和5年度) 3.5倍 3.4倍 0.9倍
2022年(令和4年度) 3.3倍 3.2倍 1.0倍

一般選抜の難易度

最も志願者が集中するのが一般選抜(前期日程)です。倍率は毎年3倍台で推移しており、直近2025年度には3.9倍とやや高い数字を示しました。合格最低点は満点の半分強で、総合力が求められます。

学校推薦型選抜の難易度

学校推薦型選抜は、例年2.6〜3.4倍で推移しています。一般選抜よりも募集人数が少ないため、倍率は安定しつつもやや高めの傾向です。調査書や評定に加え、小論文や面接での適性評価が重視されるため、学力試験以上に「志望動機の明確さ」「看護への適性」を示せるかどうかが合否を分けます。

千葉大学看護学部の入試対策ポイント

千葉大学看護学部に合格するためには、共通テストから二次試験、さらには面接や小論文に至るまで、幅広い準備が求められます。ここでは主要な対策ポイントを整理しました。

共通テスト対策:バランス重視で得点を安定させる

千葉大の一般選抜では、国語・数学・英語・理科・情報など多岐にわたる科目の得点が合否に直結します。とくに「理系科目+英語」の比重が大きいとはいえ、他教科で大きな失点をすれば合格最低点に届きません。模試や過去問演習を通じて、科目ごとに苦手を残さず、総合得点率で6割半ばを目安にするのが現実的です。

二次試験対策:理科と英語を軸に

二次試験は理科2科目(化学・生物が中心)500点+英語300点+面接100点で合計900点。理科の配点比率が最も高く、ここで得点を伸ばせるかが合否を左右します。英語も長文読解中心の問題が出題されるため、読解スピードと正確さを磨くことが必須です。過去問を繰り返し、時間配分と答案の完成度を意識した演習を重ねましょう。

面接・小論文対策:看護への適性を問われる

推薦や社会人入試ではもちろん、一般選抜でも面接は欠かせません。内容は「看護師を志望する理由」「医療現場での役割意識」など、動機と適性を確認する質問が中心です。加えて小論文試験では、医療・福祉に関連する社会的テーマを題材に、自分の考えを論理的にまとめる力が必要です。日頃から医療ニュースや看護現場の課題に関心を持ち、自分の言葉で説明できるよう準備しておきましょう。

英語資格の加点も

千葉大学では英語資格(英検やTOEFLなど)を利用した得点換算制度が導入されています。英検・TOEFL iBT・IELTSなどのスコアを提出した場合、個別学力試験の英語300点満点に最大30点(超過分は切り捨て)が加点されます。年度ごとに細部が更新されるため、最新の募集要項を確認し、資格取得やスコア提出を検討するとよいでしょう。こうした制度を活用することで、得点上のアドバンテージを得られるケースがあります。

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千葉大学看護学部の特徴や入試方式、倍率、対策ポイントを整理してきましたが、ここまでで大枠の理解は深まったはずです。とはいえ、受験準備はここからが本番。「どの科目を伸ばすべきか」「推薦と一般どちらが自分に合うか」といった疑問は、個々の状況によって異なります。

そこで頼りになるのが、千葉大学の魅力を発信するオウンドメディア「チバガク」。本記事だけでなく、他学部の入試データや学びの特色も横断的に比較できるため、進路研究の幅が一気に広がります。あなたの未来を切り拓くヒントを、「チバガク」でぜひ見つけてください。

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